2018年3月7日水曜日

『僕も噛むから、キミも噛め。』




別に今回のタイトルは、

口唇欲求行動や常習的自傷行為などの『噛み癖』の話ではありません(笑)

それはそれで面白いテーマですが、今回の『噛む』は『咀嚼』についてです。

僕自身、この仕事に就いてから長い期間、食事を作業の様に行う習慣が染みついていて

食を気にするようになった今でも、噛むコトに関して意識が足りていないなという

自覚があります。


ここで、時代別食事の平均時間とその食事の"噛む"回数比較など。

【弥生時代】食事時間 51分 咀嚼回数3990回
【平安時代】食事時間 31分 咀嚼回数1366回
【鎌倉時代】食事時間 29分 咀嚼回数2654回
【江戸初期】食事時間 22分 咀嚼回数1465回
【江戸後期】食事時間 15分 咀嚼回数1012回
【昭和初期】食事時間 22分 咀嚼回数1420回
【昭和後期】食事時間 31分 咀嚼回数1366回

【 現代 】
 食事時間 11分 咀嚼回数  620回

・・・少ない、、少なすぎる。。

日本には、特定非営利活動法人 日本咀嚼学会 なんてものがあったりして

咀嚼と健康、身体への影響なんかを真剣に研究してたりするんですよね。

確かに参考になります。


【咀嚼とは何か】~参考:日本咀嚼学会さん~

・咀嚼をたくさんすると発がん性物質の働きを制御
・ボケ防止
・肥満、糖尿病の予防
・視力低下の防止
・骨粗しょう症の予防
・小児において脳の発育の活性化
・小児において口や顎の清浄な発達を促す
・小児において発育不全の様々な障害の予防
・高齢者において身体的、精神的改善に効果 etc.

・・・まあ確かに、いろいろあるみたいですね。

でも上記の事柄以前に・・・思うワケです。

人の体は食べたもので出来ていて、そのほとんどが小腸で吸収される。

小腸の内壁の腸絨毛で吸収できる形(サイズ)にそこに到達時に消化されて

いなくてはならないワケで。スタートが咀嚼であれば、いかに細かく砕き、

かつ咀嚼の信号が脳から各器官送られ、それぞれの仕事をつつがなく行うか、

行える体であるか、ということなんですよね。

体に良いものを食べていても、この『噛む』ことがまずできていないと

それ以降の工程もそのクオリティに期待できないですよね。



栄養学を基とした健康食、ケトン食、糖質制限、玄米菜食etc.・・・

様々な理論がありますが、今回のお話の結論は、

健康を目指したり、体のコトを思うなら、

様々な考え方の健康メソッドを試す前に、丁寧な食事を心がけて

『まず、噛もうよ』キチンとね、というところでした。

だから、

僕も噛むから、キミも噛め。



・・・追記です。

今回はとても基本的で、ソフトな内容になってますが、

現実はもう少し意識を高めないと"健康"って本当に難しくなってます。

それは、どの健康メソッドも、健康になれる身体の前提が

現実とかけ離れているからです。

どういうことかというと、私たちの生活に溢れる

食品添加物、農薬、電磁波、、、そして放射能。

これらによって身体に受けた影響が、前提に無いのです。

影響は様々、個人差もあります。

この現代を生きる上で健康を考えるのであれば、

栄養学的な考えに加え、遺伝子、ミトコンドリア、共生細菌などの事も

考えなければならないようです。

その辺はまた、別の機会に。